安河内:英語好きか嫌いかって聞いたら、嫌いだって答える子は結構増えていると思います。

天野:必要にせまられているからやらなきゃという気持ちで、好き嫌いを超えて必要だと思い過ぎているということですか。

安河内:私たちの時代って英語かっこいいなとか、ビリー・ジョエルかっこいいなとか、マイケル・ジャクソンとか、何かわからないけど「ビーデー(beat it)」って踊っていたりしたじゃないですか。そういうのが、今の子たちってあまりないんですよね。最近やっと「レリゴーレリゴー(Let it go)」ってやってますけど。


天野:()。そうか、憧れと密接に関係しているんですかね。その人みたいになりたいとか、その人の歌が歌いたいとか。

安河内:こんなに英語が溢れているから、できるようになると思うじゃないですか。でも意外にそうでないという

天野:昔より海外のサイト見たりとかそういうことしていると、僕たちの頃より英語は身近になっているはずなのに。

安河内:それが、どうもできるようになっているわけではないんです、平均的には。変わっていないか、できないか位なんです。

天野:そう考えると、やっぱり英語イコール楽しいって思わせることが一つですね。

安河内:そうですね。まず、やっぱり憧れとか楽しさで。あとは、テストをもうちょっと使える英語を試してあげるものにしないと。国立大学の二次試験なんて和訳の問題ばっかりなんですよね。たとえば、同じ英作文の問題でも文学小説を和訳しなさいというものより、「あなたはお金が幸せを買えると思いますか。それについてあなたの意見を書きなさい」という方が楽しいじゃないですか。

天野:命の授業じゃないけど、そういう感じですね。

安河内:自分の意見を書いたり、話したりする方が。

天野:自分の気持ちを相手に伝えることが、会話の根本ですもんね。

安河内:発音が一つ一ついいか悪いかとか、綴りが全部合っているかとかじゃなくて、言いたいことがちゃんと伝わっているものが点数が高い。というようなテストに変えていくんですね、これから。

天野:変えていってください、先生!()



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