天野:(笑)。確かにね、これってアメリカ人本当に言うの?っていうことばっかりを僕自身も気にするんですよ。
安河内:いいんですよ。とにかくしゃべればいいんですよ。天野さん、もう英語ペラペラなわけですよ。日本人が知っている英語だけで十分通じるんですよ。
天野:えー(笑)。例えば、外国の人としゃべるじゃないですか。しゃべっているときに一番困るのは、黙られちゃうことだと。何でもいいから発してくれたら僕らも聞こうとするし、何となく理解しようとするんだけど、一番はちゃんとしゃべろうとする強さでだんまりをきめこまれるのが何を考えているのかわからないっていうことですね。
安河内:riceとliceで間違ったらシラミ(lice)が出てきたとか、そういう話をいっぱい聞くんですけど、全然そんな人いないですよね。レストランで日本人、外国人が、ちょっとLとR間違ったからってご飯が出てこないなんて。
天野:状況によってね。俺、シンガポールでラッフルズ(ホテル)が全然通じないんですよね。絶対発音しなきゃダメだと思って。
安河内:通じないから直すじゃないですか。
天野:直しますね。
安河内:そういうことを繰り返しながら、楽しんでやると。言語の習得の過程って色々間違ったりとか、笑われたり笑ったりとか、そういうのがあって楽しい。
天野:恥をかこうと。
安河内:それを楽しめない人っていうのはできるようにならない。芸能界の人って強いんですよ、言葉は。
天野:お笑いは、恥かいてナンボだから。
安河内:お笑いの人はどんどんやれば。芸能の方はたくさん指導してきたんですけど、さとう珠緒ちゃんとかすごかったですよ。
天野:英語しゃべれますか。
安河内:ペラペラです。
天野:えー!
安河内:ペラペラっていうのは何かっていうと、雑誌の連載で1年間珠緒ちゃんとずっと外国人に話しかけるみたいなのをやってたんですけど、英語自体は全然大したことないんです。中学2年くらいな感じで。でも場の空気を読んで、キャーとか言って相手の心に飛び込んで、単語単語をつなげてやっていくのが上手でした。皆さん芸能の方は素晴らしいです。他の真面目な間違うのを嫌う人に比べると会話は特に上手になりますね。だから早いと思いますよ。
天野:いやー。それがなかなかね(笑)。
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