家入:それで、買収のオファーがきて。

天野:会社も大きくなって、グループに入りませんか?っていうのが。

家入:そうです。当時、僕は淡々とやっていただけだったんで、そんな話くるとは思ってなかったし。

天野:一番初めは誰がきたんですか。

家入:最初は堀江(貴文)さんだったかな。もちろんニュースでは知っていましたけど、堀江さんが何やってるか知らなくて。あわてて本読んだりして、すごい人っぽいとか言って。で、会食しましょうって言われて、僕福岡なんですけど東京まで出て行って。

天野:福岡からでも噂が轟いてたって事だよね。

家入:ありがたいことに。なんか伸びてる会社があるらしいっていうのは、みんな聞きつけるみたいで。

天野:うんうん。

家入:会食の後に二次会もあるからって連れて行かれたら、女子大生がバーって並べられてて。その時点で僕、心折れちゃって帰っちゃたんですよね。

天野:(笑)。

家入:堀江さんが、僕が喜ぶと思って女子大生の合コンをセッティングしてくれてたんですよ。福岡から出てきたし、キレイどころを用意して。そうしたらほんと冗談じゃなくて、お金に目がくらむと人の目って¥マークになるだなって。漫画みたいに、$マークとか¥マークみたいな感じの目をした女子大生がバーっと並んでて。で、堀江さんの横に座って何話していいかわからなくて、女性苦手だったし。だから脂汗だけが出てて、堀江さんが氣志團歌っている間に、僕逃げるように帰ったんですよ。

天野:(笑)。堀江さんは人脈で連れてきてたんだ。

家入:そうですね。女の子いつでも呼べるみたいな人がいて、その人経由でモデルの卵とか綺麗な人がワーっと。堀江さんの事は知ってるけど、僕のことはもちろん知らないし。「ヒルズクラブの会員らしい」とか堀江さんがトイレ言っている間に女の子たちがしゃべるんですよ。

天野:女の子たちはお金の話ばっかりしてんだ。その$マークたちがいっぱいいて、自分の居場所もよくわからないし、「なんだ?」って空気になって。

家入:そうです。

天野:こういう女の子をはべらかしていたら、きっと田舎から来た男なんかは食いついちゃうんじゃないかみたいな。

家入:そこまでいやらしい感じじゃなくて、ただ喜ばしたいみたいな感じだったかもしれないですけど。僕はちょっと困ったなあと。

天野:困ったなあと。

家入:で、逃げるように帰り。

天野:(笑)。うんうん。氣志團でフッフーってやってる間に。

家入:椅子の上に立ってフーってやってる時に。帰りますって。

天野:すごい、面白いね。

家入:いやいや。なので、堀江さんの話はお断りさせてもらって(笑)。そのあと色々あったのでそうですね。今でもお付き合いはさせてもらっていますけど。





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