天野:でも、最初からものすごくやりたいわけでもなかったでしょ。自分の場所が欲しかったっていうことだもんね。

家入:そうですね。

天野:やりたい事っていうのが、だんだん見えてきたってことか。それで、その2030人雇ってた時は面接はやってたの?

家入:目を見ては話してないですね。下向いて面接してました(笑)。履歴書も学歴とかよくわからないので、趣味とか特技の欄とかで、この人面白そうだなって思った人を採用した感じですけど。

天野:(笑)。

家入:元ソムリエのプログラマーとか。どうやったらソムリエからプログラマーになるんだ。

天野:(笑)。人物に特化したというか。

家入:そうですね。学歴とかよりは。

天野:その中には面白い人はいっぱいいたんですか。社長ともしゃべれる感じの。

家入:そうですね。でも僕、当時は社員と交流とか嫌だったんで、オフィスの外側、壁側に机を置いて目が合わないようにしてたんですよ。真ん中空洞で。

天野:(笑)。そんな会社ある?!みんな壁を取り払って社長もみんなと同じにする、みたいな風潮じゃなかったの?!壁に何か書いたりとかさ。

家入:でも嫌だったんですよね。なんかあんまりベンチャーでイケイケみたいなのも嫌いだったし。

天野:でもそういうところに人が集まってくるんだから。




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