《対談:天野ひろゆき×本村健太郎》


天野:たとえばドラマで『リーガルハイ』とかいっぱいやってるじゃないですか。法廷劇みたいなの。あれはどんな感じで見てるの?


 

本村:結局僕らはリアルじゃないって分かるけど、一般の人が本当の裁判とか本当の弁護士ってこんな感じなんだって誤解してしまうのはちょっと怖い感じですね。だから『リーガルハイ』なら一回も負けたことがないっていう、勝率十割っていう設定だから。『リーガルハイ』のせいですよね。


天野:勝率を聞かれるんだ?


本村:そうです。



写真 (85)

天野:(笑)それはデータとして残してるわけ?折半みたいなのもあるじゃん?


本村:だから厳密にいうと勝ち負けってないんですよ。全面勝訴とか完全敗訴ならあり得ますけど。だいたいは中間だし、和解で終わるケースが・・・


天野:和解をどう判断するかっていう。


本村:そうですね。刑事事件だったら有罪なんだけど、執行猶予が付いたとか。求刑が懲役10年とか。


天野:パーセンテージが難しいんだ。



本村:勝率聞かれたら正直に答えようかなと思って「まぁ、半々くらいですかね」って言うとすごいガッカリされて(笑)



天野:(笑)自分が半々になるって思っちゃうもんね。



本村:そうなんですよ。でも理論的に言うと半々なはずなんですよ。勝つ負けるっていくと・・・



天野:マルバツみたいなもんだもんね。



本村:勝つこともあれば負けることもあるから・・・



天野:それをずっと続けてるんだもんね。



本村:ずーっと十何年やっていくと勝率は五割に近づいていくはずなんですよ。だから正直に言うとみんな半々なはずなんですよ。



天野:『リーガルハイ』の十割はおかしい。



本村:それはあり得ないんですよ。



天野:あり得ない(笑)




天野人語とは!?

《編集チーム》 
★企画・プロデュース 
渡辺龍太【編集長の秘書】 
池澤亮太【デスク】